今まで何もなかったスペースに、芸術を添える。
芸術が身近にある生活は、確かな変化をもたらし、潤いのある豊かな暮らしになります。
その場所だからこそ生きる作品。その空間に相応しい作品。
一つ作品があるだけで、その場の空気はガラリと変わります。
いつもの風景が、世界でたった一つ、そこだけの空間になります。
今ある場所を、作品で変える。作品のために、今の空間を変える。
それに応えるように、自分も変わる。
変化のある暮らしは、とても刺激的です。
私の仕事は、その感動を共有するきっかけをつくることに尽きます。
この思いを、これからも多くの人に伝えていきたいと思っております。

建築塗装と芸術家を結びつけたのは、
今のアート業界の仕組みありきのアーティストの在り方に
限界を感じた事からだった。

家で絵を描いているだけが絵描きなのか。
もっと社会に入り込み、世の中の役に立つ必要があるのではないか。

つまり、電気のことなら電気屋、水道のことなら水道屋
これ困ったなあ、という時に
「そうだ。こういう時は芸術家に頼もう」
と必要とされる存在になる。

今の建築業界に「絵を描く技術」を加えれば建築表現は広がる。
芸術家のアイデア、物事の捉え方、想定外の新しい視点は
従来からの常識を超えて新しい可能性を生み出すはずだ。

芸術家という存在がもっと評価され、社会に必要とされ、
これから社会に出て行く若い世代にとって
「なりたい職業」となるよう、確立させたい。

社会ではまだまだ未開拓の分野。
一つでも多くの仕事を成し、これからの世代に繋がる
きっかけをつくりたい。